ソーシャルワーカー 井口 桂


blue-sky四季折々の往診風景をお届けする“季節のコラム”ですが、今回は少し趣を変え、ある朝の風景をお届けします。

あおぞら診療所の一日は、朝の打ち合わせから始まります。

これには、医師、看護師、事務、運転手、夜勤の職員等全職員が参加します。前日の夜勤対応や具合の悪い患者さんの朝の状態報告をうけ、本日の往診(訪問診療)並びに訪問看護等、診療所の一日の予定を確認し、共有します。

これらの打ち合わせは、一般にどの病院や医療関係等施設でも” 朝の申し送り“と言う形で行われていると思いますが、職員全員での申し送りは珍しいかもしれません。これは、あおぞら診療所は小さな診療所ですが、200名近くの患者さん(上本郷・新松戸両医院を合わせると約400人の患者さん)を診せていただく上で、チームワークが大変重要だと感じているからです。

往診の予定は前月に立っているので、往診に伺う患者さんに必要な医療物品や薬剤、カルテの用意などはすでに準備されています。 また、前日から具合の悪い患者さんがいらしても、多くの場合、医師や看護師が一度往診をしています。ですから通常であれば、往診患者さんの情報の再確認という比較的単純な内容で終わります。

しかし、一たび緊急を要する、想定範囲外の患者さんの連絡が入ると、朝の打ち合わせに緊張感が走ります。

電話という限られた情報の中で、その瞬間に医師の頭の中は物凄いスピードで回転し始めます。同時に多次元的に行動しなければなりません。緊急患者さんへの対応を考えながら、本日の他の患者さんへの対応や、今日一日のスケジュールを考え、そして同時に指示も出さなくてはなりません。――自分の身体があと3つ欲しい!!――きっとそんな風に感じながらも、頭の中は嵐のような勢いで目の前の問題解決に向けて動いています。

医師の指示が出ます。前日までの予定は一挙に大幅に変わることも珍しくありません。急患の患者さんと今日一日の患者さんの往診が無事終わるように、今度は看護師は看護師の、事務は事務のそれぞれの対応が嵐のように始まります。 この間ほんの数十分の出来事です。

そして、一日の往診が始まります。
嵐のような時間が過ぎ去り、またいつものような静寂が戻ります。
はぁ~  あわただしかった!!