研修・見学の方へ:はるたか会の活動内容
私たちのルーツは1999年、介護保険の施行1年前に遡ります。
卒後10年目から8年目の3人の医師が、患者さんの命に責任を持てる医療を志し、在宅医療の黎明期から活動してきました。
現在、当法人は開設から19年の蓄積を持つ「地域で発生する全ての在宅医療ニーズに応える」あおぞら診療所新松戸と、我が国で最初で最大の小児在宅医療機関である子ども在宅クリニックあおぞら診療所墨田を擁し、その他に、2019年現在、宮城県仙台市、静岡県静岡市、東京
また、年間の在宅看取りが成人で100名、小児で15名と成人から小児に至る在宅緩和ケアの実施医療機関としてもその数、内容の幅の広さは特筆すべきものです。
更に、あおぞら診療所新松戸は、日本在宅医療連合学会の専門医取得のための認定教育機関、日本緩和医療学会の専門医取得のための認定教育機関になっています。
また、当法人を経験して自分の在宅診療のクリニックを開設した医師は、内科6名、小児科4名になります。
子ども在宅クリニックあおぞら診療所墨田の紹介
子ども在宅クリニックあおぞら診療所墨田は、千葉県松戸市であおぞら診療所新松戸が1999年から実践してきた小児在宅医療の更なる推進、進化と広がりのために、2011年4月に小児期発症の疾患の子どもと若年成人の方を対象に開設されました。これまでおよそ300人以上の子どもと若年成人の方に在宅医療を提供してきました。小児在宅医療機関としては、我が国で最初に設立され、患者数も最多です。現在、約350名の患者さんに在宅医療を提供しており、その半数が人工呼吸器の装着者であり、半数が気管切開をしている患者です。また、同時に我が国で最も多くの患者に、小児在宅緩和ケアを提供している医療機関でもあります。悪性腫瘍から心不全、染色体異常症まで幅広い疾患の子どもたちに、できるだけ長く安心して苦痛なく家族と共に過ごせるように支援をしてきました。2014年は11名の子どもたちが、最期まで自宅で家族と過ごすことを支援し、そのうち悪性腫瘍の子どもは6名になります。東京23区を診療エリアとしており、導入までに時間がかかることはあっても原則、全ての患者さんを断らないという理念で運営しています。
あおぞら診療所新松戸の紹介
あおぞら診療所新松戸は2004年に開設されました。開設当初から、「地域で発生する全ての在宅医療ニーズに応える」ことを理念に、0歳から100歳までの患者さんに在宅医療を提供してきました。現在、年間100名を超える新規の患者さんをお受けしています。そして、年間80名以上の方を在宅で看取っています。大部分が癌をわずらった方ですが、老衰や障害の方も含まれます。小児がんや、1歳前の染色体異常症のお子さんを最期まで自宅で支えることもしばしばあります。患者さんの年齢、疾患、その社会背景の多様さは、他に類を見ないものであり、そこから私たちが学べることの豊かさは計り知れないと感じています。あおぞら診療所新松戸は、開設当初から地域とのつながりを大切にしてきました。地域の行政、福祉、医療機関との連携、ネットワークによってはじめて在宅医療は成立すると経験的に教えられてきたからです。その蓄積は、すでに19年以上におよび、現在、地域で多くの方に信頼されています。私たちは、更に地域とのつながりと信頼を強め、地域の方が、在宅医療につながる医療・保健の問題で困ったらとりあえず駆け込める場所にしたいと願っています。