自宅の近くにあって、医療的ケアがあっても子どもを安心して預けられる、そして子どもたちもそこに行くことを楽しみにしているようなお泊りの施設があればどんなに良いか、13年ほど前、私の心にそんな想いが宿りました。きっかけは、イギリスのヘレン・ダグラスハウスという施設を訪問したことでした。
1000年以上の歴史を持ち、イギリス最古の大学があるオックスフォード、その街中の広い修道院の美しい庭の中に立つのが、世界で最初の子どものホスピス、ヘレン・ダグラスハウスでした。
ホスピスと言っても、実際は、重い病や障害のある子どもたちとご家族のためのレスパイトハウスであり、地域の方々の協力で運営され、子どもたちが、まるで、おばあちゃんの家に行くように、そこに行くのが楽しみで、ご家族も一緒に癒され、休むことができる「家」でした。
今回、そんな私の長年の夢が、レスパイトハウスやまぼうしで実現します。