【症例】11歳 男性
【診断】神経芽腫末期、多発骨転移
【現病歴】
2016年06月に股関節痛で発症し、A病院で多発骨転移・骨髄浸潤と診断。化学療法5コース後に大量化学療法・腫瘍摘出術・腹部放射線照射で寛解。
2018年08月に下肢痛で再発。化学療法6コース後に大量化学療法・局所放射線照射を実施、更に化学療法5コースで再寛解。
2020年04月に下肢痛で再々発、多発骨転移と骨髄浸潤と判定。化学療法に抵抗性で腫瘍の縮小は望めず、緩和的化学療法を継続。
2021年04月よりイリノテカンとテモゾロミドによる治療を行ったが、骨髄抑制からの回復が難しいとのこと。
2021年06月からは化学療法期間を短縮、オンコビンを追加、骨髄抑制以外の有害事象なく終了し、全身疼痛も緩和。現在、赤血球は1-2週間に2単位、血小板は3-4日に10単位程度で輸血を要し、外来で輸血を実施していたが、自宅輸血希望あり、今後の病勢の進行も鑑み、2021年07月より訪問診療を導入。
【出生歴】在胎37週5日 3036g
【既往歴】本疾患以外特になし
【生活歴】アレルギー:もも、キウイ
【家族背景】父・母・姉2人(異父)
【医療資源】
かかりつけ:A病院
ST:訪問看護ステーションB
【栄養】家では一日3回普通の食事
【デバイス】
在宅酸素、SpO2モニター、CVポート、PCAポンプ
【薬剤】
オゼックス細粒 280mg、ミヤBM細粒 1.5g
ウルソデオキシコール 300mg、ダイフェン配合錠
デカドロン錠 4mg、コートリル錠 10mg、
カロナール錠 200mg、ナイキサン錠 100mg