【症例】9歳 男児
【診断】脳幹部神経膠腫
【現病歴】
2020年8月はじめ:歩行時のふらつき、つまづきやすさ、手足の脱力、複視が出現。
2020年8月24日:A病院受診。脳幹部に腫瘍性病変指摘され、同日B病院を紹介。
小脳失調、顔面神経麻痺などの脳神経麻痺症状を認め、典型的な症状と経過、画像所見より上記診断。
2020年9月6日~10月19日:放射線局所照射(54Gy30分割)を実施。治療と共に症状はほぼ改善。
2020年10月16日:退院。
2021年12月:ふらつきなどが再出現。
2022年1月18日:MRIで腫瘍増大確認。
2022年1月27日:ご家族とご本人の希望あり、訪問診療開始。
【出生歴】特記事項なし(詳細の記載なし)
【既往歴】なし
【アレルギー】アレルギー性結膜炎、花粉症
【生活歴】小学校3年生
【家庭環境】
父40代会社員(在宅勤務8割)
母40代会社員(有給休暇中。今後介護休暇を取得予定)
兄弟なし。祖父母は地方在住。
【医療資源】
かかりつけ医:B病院
ST:Cステーション
【栄養】普通食
【医療デバイス】なし
【薬剤】テモゾロミド(100mg)2錠1日1回、バクタ2錠1日2回(月、水、金)、カイトリル(1mg)1錠1日1回、ドンペリドン1錠1日1回吐き気時に頓服
【本人の生活と性格】
・人見知りで治療や病院、注射は嫌い。内服が苦手。パスタ、お刺身・お寿司大好き。
・こわがり、心配性。なんでも親に話すよりは選んで話すタイプ。
・うまくできないことに取り組むのは嫌いで、失敗に対してわざとやったようなふりをすることがある。
・学校に行く日は朝友達が迎えに来て、登校8時過ぎ、下校は月水金14時過ぎ、火木15時過ぎだったが、現在は3・4時間目までもたずにいったん帰宅、22時に入眠。2時間連続の授業は困難。テモダール内服中は完全オンライン。習い事は今はお休みしているがスイミングとテニス、塾。
ゲームが現在の楽しみ。