【医学的な気管切開の適応】
そもそもの医療的に解決すべき課題の設定が、病院と家では全く異なります
『医療的ケア児を取り巻く課題と今後の希望』、前田浩利、p259
ブロマゼパム、酸素投与により平時の呼吸管理は出来ているが、
●ジストニアによる突発的な閉塞、誤嚥
→気管切開による気道確保
●喉頭、気道軟化
→早期より気道陽圧管理を恒常的に行うことで、気道の成長を促す、呼吸が楽になる
成長により離脱できる可能性あり
【気管切開のデメリット】
●切開部のケア、気管の保湿、痰の吸引
固定ひもによるかぶれ、肉芽による閉塞、入浴が大変になる、気管の乾燥
●手術の合併症
●受け入れてもらえる場所に制限が出る場合がある
【母の心境】
” いずれ ” が今なのか、もっと先でいいのか親は悩む ( 中略 ) 親として決心するまでは抵抗がある
『家族とともに生きた和正さん』、母のことば、p180
●食べる喜びを残したい
誤嚥リスクが高く、病院で嚥下造影検査はできていない。初期離乳食を摂食している。
●薬でもコントロールがつかなくなったら気管切開をしてもいいと考えている
絶対にしないわけではない
●シングルマザー、さらなるケアの増加